隣のキミをもっと溺愛、したい。

天野はだれに落とされたか、
知ってたんだ。

そのうえ、嫌がらせも受けて……


「天野さん、自分が怪我したことよりも、

記憶が曖昧で、
誰かを傷つけちゃうことの方が
怖いって言ってた。

だから、学校に行くのも怖いって。

私、あの日に初めて
天野さんと話したんだけど、

『私たち、もしかしたら仲良かったのかな?』って聞かれたの。

私が、天野さんを
壊しちゃったんだって思った。

それなのに、
天野さんは私のことを誰にもいわなかった。

一ノ瀬が、
どうして天野さんを好きになったか、

今ならわかるよ。

一ノ瀬に謝るのは違うのかもしれないけど、
本当にごめんなさい」


深く頭を下げる葉月から、視線をはずす。


「許せないし、許さない。
二度と天野に、近づくな」


拳を強くにぎり、必死に自分をおさえる。


「わかってる。

天野さんにはもう近づかないし、
次期キャプテンも降りるつもりだよ。

こんな私が
チームをまとめる資格なんてないから
今回の大会が終わったら
退部するつもりでいる」


感情をおさえて、
じっと葉月を睨みつける。


「葉月、お前とは、今後一切、
個人的に話もしたくない」


「わかってるってば」


「でも……」


気持ちを落ち着かせて呼吸を整え、
天野のことを考える。

こんなとき、きっと天野だったら。