隣のキミをもっと溺愛、したい。

それは風谷さんの長い経験が
紡ぎだす言葉。


「強いんだよ、この子達は。

踏み荒らされても、強風に倒れても、
ちゃんと立ち直って、花を咲かせる。
信じてあげないとね、大丈夫だって」


深いしわのある顔に
穏やかな笑みを浮かべて

風谷さんが問いかける。


「キミにも、守りたい花があるのかな?」


風谷さんから視線を外し、声を落とす。


「俺は、守ることが、できなかった」


唇をかみしめてうつむくと、
風谷さんの揺るぎのない言葉が耳に届く。


「そこに気持ちがあればね、
ちゃんと、守ることはできてるんだよ。

諦めずに、そばにいて
守ろうと思い続けることが、大切だからね」