隣のキミをもっと溺愛、したい。

【羽衣 side】

放課後、まだ灯りのついている
体育館をながめながら一ノ瀬くんを想う。


あの日以来、
一ノ瀬くんと話すことも
目が合うことも、なくなってしまった。

最近の一ノ瀬くんは
以前にも増してピリピリとしていて、

キャーキャーと騒ぐ女の子たちに
イラ立っているのが
遠くから見ていてもわかる。


「悪いけど、こういうの迷惑だから」


廊下で渡された連絡先を、
冷たく突き返してる一ノ瀬くんを
何度か見かけた。


一ノ瀬くん
練習に集中できてるといいな……


大会は、もうすぐ。