隣のキミをもっと溺愛、したい。

俺の言葉に、顔を真っ赤に染めた天野に
胸が苦しくなる。


「あ、あのね、私は一ノ瀬くんのことっ」


真っ赤な顔をして口を開いた天野を
すぐに、さえぎる。


「ごめん、もう、天野のことは、
全部、終わったことなんだ。

今後、こういうことがないように、
俺も気を付ける。

だから」


天野も、ほかにいい奴、さがして。

天野のために、
その言葉を言わなきゃいけないのに。

天野を目の前にして、
その言葉を伝えることは、

できなかった。


どうして、近くにいちゃダメなんだよ。

なんで、好きでいちゃいけないんだよ。



「ごめんな、天野」


好きなんだよ、どうしようもないほどに。

でも、こうすることで天野を守れるなら、
俺が天野から離れるしかない。


「教室までひとりで戻れるか?」


「うん、大丈夫」


無理に笑おうとしている
天野を見ないようにして、

その場を離れた。