隣のキミをもっと溺愛、したい。

天野と伊集院と三人になったところで
伊集院が口を尖らせる。


「あーっ!
あいつら、ホントむかつくっ」


「悪かったな、伊集院」


視線を落とすと、
伊集院が眉を寄せる。


「ああいうのがキライなだけ。

天野さんがひとりになったところを
狙うとか、卑怯すぎるだろ。

ま、さすがにもう
何もしてこないんじゃね?

じゃ、俺もう行くけど、
天野さんも一応、気をつけてな」


「伊集院、サンキューな」


片手をあげて去っていく伊集院に、
天野が深々と頭を下げている。

伊集院がいなくなると、
校舎から少し離れた場所に天野を連れて行き
持っていたタオルを渡した。