【一ノ瀬side】
昼飯を食べ終えると
すぐに体育館に向かった。
なにかしていないと、
気持ちが揺れてどうしようもない。
体育館に向かう途中、
入り組んだ廊下の角で人の気配がして
足を止めた。
どこからか、
こそこそとした低い声が
不自然に響いてくる。
死角になっている廊下の角で、
ペットボトルの中身を床にぶちまけてる
その集団に見覚えがあった。
よく練習を見に来ている奴らだ。
ここからは見えないけれど、
かすかに聞こえてくるのは、
天野の、声?
途端に、心臓が鈍い音を響かせ始める。
「あはっ!ごめーん!こぼれちゃった」
「いいよ、いいよ。
そんなところに立ってるのが悪いんだし」
「全部、かけちゃえば?」
入り組んだ建物の影で
ペットボトルの中身をぶちまけているのは
バスケ部公認の応援団のメンバーだった。
床にまいているように見えた
ペットボトルの中身は、
よく見れば天野の上履きに
ぶちまけられていた。
困惑した顔をして
唇をかんで下を向く天野は
びしょ濡れにされた上履きを見つめて
なにも言わずに立ちすくんでいる。
なにも言わないんじゃない。
記憶があやふやで
なにも言えないんだ。
ふざけんなよっ!
カッと頭に血がのぼり、
その集団のなかに飛び出し
バンっと、力任せに手のひらで壁を叩いた。
その音に、
一斉にその場の視線が俺に集まる。
「き、きゃーっ!」
「キ、キラくん……?」
「ど、どうして、こんなところに?」
そのうちのひとりから、
ペットボトルを奪い取ると
そのペットボトルを
力任せに壁に投げつけた。
青ざめているそいつらに
視線を尖らせて、
怒りに震える声でなんとか言葉をつなぐ。
昼飯を食べ終えると
すぐに体育館に向かった。
なにかしていないと、
気持ちが揺れてどうしようもない。
体育館に向かう途中、
入り組んだ廊下の角で人の気配がして
足を止めた。
どこからか、
こそこそとした低い声が
不自然に響いてくる。
死角になっている廊下の角で、
ペットボトルの中身を床にぶちまけてる
その集団に見覚えがあった。
よく練習を見に来ている奴らだ。
ここからは見えないけれど、
かすかに聞こえてくるのは、
天野の、声?
途端に、心臓が鈍い音を響かせ始める。
「あはっ!ごめーん!こぼれちゃった」
「いいよ、いいよ。
そんなところに立ってるのが悪いんだし」
「全部、かけちゃえば?」
入り組んだ建物の影で
ペットボトルの中身をぶちまけているのは
バスケ部公認の応援団のメンバーだった。
床にまいているように見えた
ペットボトルの中身は、
よく見れば天野の上履きに
ぶちまけられていた。
困惑した顔をして
唇をかんで下を向く天野は
びしょ濡れにされた上履きを見つめて
なにも言わずに立ちすくんでいる。
なにも言わないんじゃない。
記憶があやふやで
なにも言えないんだ。
ふざけんなよっ!
カッと頭に血がのぼり、
その集団のなかに飛び出し
バンっと、力任せに手のひらで壁を叩いた。
その音に、
一斉にその場の視線が俺に集まる。
「き、きゃーっ!」
「キ、キラくん……?」
「ど、どうして、こんなところに?」
そのうちのひとりから、
ペットボトルを奪い取ると
そのペットボトルを
力任せに壁に投げつけた。
青ざめているそいつらに
視線を尖らせて、
怒りに震える声でなんとか言葉をつなぐ。



