隣のキミをもっと溺愛、したい。

少しは目を覚まして、俺に気づけよ。
前みたいに笑ってくれよ。

また一緒に手をつないで
歩けたらいいのにな。

それで、この腕のなかに
天野を閉じ込めてしまえたらいいのに。


でも、今、天野が目を覚ましたところで
今の俺は、天野と話すこともできない。


背中を向けて、
天野を遠ざけることしか、できない。


「天野、好きになってごめんな。
俺のせいでこんな痛い思いさせて、
本当にごめん」


これが、最後だから。
もう、天野のことは忘れる。

だから……


「ごめんな、天野」


眠っている天野の額の傷に
そっと唇を落とした。