「は?」
むちゃくちゃなことを言い出した葉月に
あっけにとられていると、
葉月が低い声をだす。
「あの、天野さんって子、
かなり目つけられてるでしょ。
この前も一ノ瀬ファンの先輩たちに
囲まれてたし。
あの子から興味をそらすには
丁度いいかなって」
突然、天野の名前がでてきて、
なにも考えられなくなる。
天野が、囲まれてた?
「私だったら応援団の先輩たちも、
ファンクラブの子たちも、
なにもしてこれないと思うんだよね。
一応、次期キャプテン同士だし」
無言で葉月の話を聞きながらも、
心臓は鈍い音を立て続けていた。
どうして、天野が?
混乱したまま立ち上がり、
磨き終わったボールを倉庫へ片付けるため、
葉月に背中を向けた。
すると、
葉月の声がうしろから響く。
「一ノ瀬が天野さんのことを
かまえばかまうほど、
あの子、嫌がらせされるんじゃないの?
早帰りの日に、
一ノ瀬が天野さんとふたりで帰ってたことも
噂になってるよ」
「は?」
あの日のことが?
誰もいなかったはずなのに?
……どこで誰が見てたんだよ!
そんなことで、どうして天野が
嫌がらせされなきゃいけないんだよっ!
ぶつけようのない怒りを抱えて
なんとか声を絞り出した。
「もう、天野には近づかない」
「それなら」
「でも、
近くにいることが許されなかったとしても、
遠くからあいつのことを想うくらいは、
許されるだろ」
むちゃくちゃなことを言い出した葉月に
あっけにとられていると、
葉月が低い声をだす。
「あの、天野さんって子、
かなり目つけられてるでしょ。
この前も一ノ瀬ファンの先輩たちに
囲まれてたし。
あの子から興味をそらすには
丁度いいかなって」
突然、天野の名前がでてきて、
なにも考えられなくなる。
天野が、囲まれてた?
「私だったら応援団の先輩たちも、
ファンクラブの子たちも、
なにもしてこれないと思うんだよね。
一応、次期キャプテン同士だし」
無言で葉月の話を聞きながらも、
心臓は鈍い音を立て続けていた。
どうして、天野が?
混乱したまま立ち上がり、
磨き終わったボールを倉庫へ片付けるため、
葉月に背中を向けた。
すると、
葉月の声がうしろから響く。
「一ノ瀬が天野さんのことを
かまえばかまうほど、
あの子、嫌がらせされるんじゃないの?
早帰りの日に、
一ノ瀬が天野さんとふたりで帰ってたことも
噂になってるよ」
「は?」
あの日のことが?
誰もいなかったはずなのに?
……どこで誰が見てたんだよ!
そんなことで、どうして天野が
嫌がらせされなきゃいけないんだよっ!
ぶつけようのない怒りを抱えて
なんとか声を絞り出した。
「もう、天野には近づかない」
「それなら」
「でも、
近くにいることが許されなかったとしても、
遠くからあいつのことを想うくらいは、
許されるだろ」



