隣のキミをもっと溺愛、したい。

【一ノ瀬side】


朝練のため体育館に向かっていると、
花壇の世話をしている天野の姿が目に入った。


天野に声をかけようとして、
その足を止める。


俺が天野に近づけば
またこの前みたいなことが起きる。

鷹島が言っていた通りだ。


天野の気持ちも、周りの人間の気持ちも
まったく考えようとはしないで

自分のことばかり考えていたから
こんなことになったんだ。


俺が天野に夢中になれば、
天野が危ない目にあう。

そう思うと、天野には近づけない。


教室でもなるべく天野と
目を合わせないようにして
過ごすしかなかった。


これが正しいのか分からない。
でも、こうするしかなかった。

これでいいと、そう思うしかなかった。