隣のキミをもっと溺愛、したい。



私はどんな話を
朝歌たちにしようとしてたんだろう?


「あのね、私、一ノ瀬くんと、
なにかあったのかな?」


「一ノ瀬くん?」


一ノ瀬くんの名前を聞いた
ふたりの表情に、かすかな緊張が走る。

しばらくなにかを考えていた朝歌が
ゆっくりと口を開く。


「羽衣がどこまで覚えてるか
わからないから、一応伝えておく。

一ノ瀬くんと羽衣が
ちょっと噂になったことがあって、

羽衣が一ノ瀬くんのファンクラブの子たちに
嫌がらせされないといいねって
叶奈と心配してた」


嫌がらせ?

朝歌のその一言に、
あの見知らぬ先輩たちの顔が思い浮かぶ。

でも、
私と一ノ瀬くんが噂になってたなんて。

それは、どんな噂なんだろう?