私の言葉を聞いて
息を止める朝歌と叶奈ちゃん。
そんなふたりに、
ものすごく申し訳ない気持ちになる。
「心配しないでね、全然大丈夫だからっ!
だって、ほら、
こうして普通に生活できてるわけだし!
記憶喪失とか、
そういうことじゃないんだよ。
ただ、ところどころ抜けてるところが
あるっていうか」
なんて伝えればいいのか
わからなくて、
慎重に言葉を選ぶ。
「たまに、
『あれ、この人だれだろう?』って
思っちゃう瞬間があるくらいで」
「あとは?」
朝歌の真剣な眼差しに
背中を押されるようにして、
ずっと抱えてきた不安を口にする。
「本当のこと言うとね、
なにを忘れちゃってるのか、
誰のことを忘れちゃってるのか、
自分でもよく分からなくて。
ほら、もともとそんなに記憶力、
よくなかったし!」
おどけて笑ってみたものの、
朝歌と叶奈ちゃんの表情は
とても硬い。
またふたりに心配かけてしまったことが
情けなくて、
テーブルに視線を落とした。
「私、あの神社に行く直前に、
なにか変わったこと、あった?」
呟くようにたずねると、
ためらいながら朝歌が口を開いた。
「あの花祭りの日に、
羽衣から聞いてほしい話があるって
言われたの。
それは覚えてる?」
「……そう、なんだ」
息を止める朝歌と叶奈ちゃん。
そんなふたりに、
ものすごく申し訳ない気持ちになる。
「心配しないでね、全然大丈夫だからっ!
だって、ほら、
こうして普通に生活できてるわけだし!
記憶喪失とか、
そういうことじゃないんだよ。
ただ、ところどころ抜けてるところが
あるっていうか」
なんて伝えればいいのか
わからなくて、
慎重に言葉を選ぶ。
「たまに、
『あれ、この人だれだろう?』って
思っちゃう瞬間があるくらいで」
「あとは?」
朝歌の真剣な眼差しに
背中を押されるようにして、
ずっと抱えてきた不安を口にする。
「本当のこと言うとね、
なにを忘れちゃってるのか、
誰のことを忘れちゃってるのか、
自分でもよく分からなくて。
ほら、もともとそんなに記憶力、
よくなかったし!」
おどけて笑ってみたものの、
朝歌と叶奈ちゃんの表情は
とても硬い。
またふたりに心配かけてしまったことが
情けなくて、
テーブルに視線を落とした。
「私、あの神社に行く直前に、
なにか変わったこと、あった?」
呟くようにたずねると、
ためらいながら朝歌が口を開いた。
「あの花祭りの日に、
羽衣から聞いてほしい話があるって
言われたの。
それは覚えてる?」
「……そう、なんだ」



