隣のキミをもっと溺愛、したい。

それから数日後。


「うわっ!」


昼休み、トイレから教室に戻る途中に、
突然足をふみつけられた。


前のめりに転んで、
両手を強く廊下に打ちつける。


うっ、手のひらがじんじんと痛い。


見上げると、
見知らぬ数人の先輩たちに囲まれていた。


「うわっ、惨めーっ」


「ホント、鈍いよねっ。
普通ならよけられるレベル」


「頭打って、今度こそ
退院できなくなっちゃえば
よかったのにね〜」


「……え?」


先輩たちの悪意に満ちた言葉に
動きを止める。


どうしてこんなこと、
言われなきゃいけないんだろう?


投げつけられる冷たい視線と、
キツイ言葉に戸惑い、言葉を失う。


でも、先輩たちの顔を見つめてみても
なにも思い出すことができない。


今まで関わったことなんて
なかったはずなのに。


いくら考えてみても
こんなことを言われる理由がわからない。


もしかすると、

こんなことをされるほど、
私がひどいことをしていた?


先輩たちを
怒らせるようなことをしたのに、
私が思い出せないでいる?