隣のキミをもっと溺愛、したい。

授業中、 
隣の席の一ノ瀬くんをぼんやりと眺める。

どうしてなのか、
一ノ瀬くんのことを目で追ってしまう。

うとうとと眠っている一ノ瀬くんの横顔、
黒板を真剣に見つめる眼差し。

一ノ瀬くんは数学が得意で
よくノート貸してもらってたな。

数学、ノート……

なにかが引っかかる。

けれど、
どうしてもその記憶の先にあるものを
思い出すことができない。

胸の奥に灯るこの想いは、
どこから来るんだろう……


お昼ご飯を食べ終えて席に戻ると
一ノ瀬くんと目があった。


「天野、寝るなよ?」


「うん! 一ノ瀬くんもね」


柔らかく笑う一ノ瀬くんの笑顔が
太陽の光に溶ける。


一ノ瀬くんとの
なにげない会話に、すごく安心する。