「でもさ、スポセン3のひとりと
同じクラスになれただけで、
私たちホント、ラッキーだよねっ」


「しかもそれが
一ノ瀬くんっていうね!」


うーん、スポセン3ってなんだろう?


「ファンの数でいったら、
やっぱり一ノ瀬くんが
圧倒してるよねっ!」


「たしかに、
あの抜群に綺麗な顔立ちと
187センチの長身、

『モデルですか?』っていうほどの
スタイルの良さ。

バスケしてる姿を見たら
だれでも惚れるよっ」  


盛り上がっているふたりに

「ねえねえ…
スポセン3ってなんのこと?」

と、唐揚げを頬張りながら、
聞いてみる。


「羽衣、知らないの?」


「羽衣ちゃん、
この学校でなにを楽しみに
生活してるの?」


唖然としているふたりを
じっと見つめる。