「あのさ、天野」
一ノ瀬くんの声に視線をあげる。
ん?
……あれ?
いつの間に?
気がつけば、
下駄箱に両手をかけた一ノ瀬くんに
閉じ込められていた。
わ、わわっ!
ほんの一瞬で、
なにが起こったんだろう!
だって、
目の前に迫るのは
アーモンド形をした
綺麗な一ノ瀬くんの瞳。
……ち、近いです!一ノ瀬くんっ!
すると、
動揺する私を気にもとめずに、
一ノ瀬くんが甘い声を響かせる。
「あのさ、天野。
俺、ほかの男のものにならないでって
言ったよな?
約束、ちゃんと覚えてる?」
「う、うんっ」
「俺、ちょっと心配なんだけど」
そんな甘えた声ださないでえ。
目の前に迫る一ノ瀬くんに
ドキドキはますばかり。
ぼんやりしてたり、
強引だったり、甘えてみたり。
そのうえ、
子どもみたいな
無邪気な笑顔を見せたり!
もう、もう、もうっ!
「し、心配なんてしなくて大丈夫っ。
あのね、礼くんは!」
「天野、それ、ムカツクから」
「え?」
「俺の前でほかの男の名前、
呼んじゃだめ」
「……っ?」
キョトンと
一ノ瀬くんを見上げる。
女子力皆無のわたしに、
学校で一番人気のある一ノ瀬くんが、
なにを言ってるんだろう?
「あ。あのね、一ノ瀬くんっ、
私は一ノ瀬くんのことが……!」
そこまで言って
一ノ瀬くんの人差し指に
唇をふさがれた。
「天野、その先は
試合のあとに聞かせて。
今、天野の気持ちを聞いたら
浮かれて練習に集中できなくなる。
試合のあと、楽しみにしてる。
じゃ、今から部活、行ってくるな」
「あ、うんっ! 頑張って」
と次の瞬間、
コツンと額に
一ノ瀬くんのおでこが触れた。
⁈⁈⁈
「天野のために、頑張ってくる。
だから天野も応援して?」
「あ、はいっ!」
「くくっ、なんで敬語?」
「ち、近いよ、一ノ瀬くん!」
下駄箱に両手をかけた
一ノ瀬くんの腕のなかで、
目の前に一ノ瀬くんの顔が迫る。
ドキドキしながら、
ちらりと一ノ瀬くんを見上げると。
「言っただろ。
近づかないと、天野が小さすぎて
見えないって」
「う、うそだ…」
「うそだよ、じゃ、また明日な。
気をつけて帰れよ」
そう言って一ノ瀬くんは
私の頭をくしゃりとなでると、
軽やかな足取りで
体育館へと去って行った。
うっ、もう、心臓がバクバクしすぎて
息が苦しい……
そのとき、廊下の奥から低い声が響いた。
「なにあれ?」
「あの子たしかこの前キラくんと……」
キラ君?
『過激派』
『えげつないオシオキ』
朝歌と叶奈ちゃんのとの
会話を思いだして、
走って下駄箱を後にした。
一ノ瀬くんの声に視線をあげる。
ん?
……あれ?
いつの間に?
気がつけば、
下駄箱に両手をかけた一ノ瀬くんに
閉じ込められていた。
わ、わわっ!
ほんの一瞬で、
なにが起こったんだろう!
だって、
目の前に迫るのは
アーモンド形をした
綺麗な一ノ瀬くんの瞳。
……ち、近いです!一ノ瀬くんっ!
すると、
動揺する私を気にもとめずに、
一ノ瀬くんが甘い声を響かせる。
「あのさ、天野。
俺、ほかの男のものにならないでって
言ったよな?
約束、ちゃんと覚えてる?」
「う、うんっ」
「俺、ちょっと心配なんだけど」
そんな甘えた声ださないでえ。
目の前に迫る一ノ瀬くんに
ドキドキはますばかり。
ぼんやりしてたり、
強引だったり、甘えてみたり。
そのうえ、
子どもみたいな
無邪気な笑顔を見せたり!
もう、もう、もうっ!
「し、心配なんてしなくて大丈夫っ。
あのね、礼くんは!」
「天野、それ、ムカツクから」
「え?」
「俺の前でほかの男の名前、
呼んじゃだめ」
「……っ?」
キョトンと
一ノ瀬くんを見上げる。
女子力皆無のわたしに、
学校で一番人気のある一ノ瀬くんが、
なにを言ってるんだろう?
「あ。あのね、一ノ瀬くんっ、
私は一ノ瀬くんのことが……!」
そこまで言って
一ノ瀬くんの人差し指に
唇をふさがれた。
「天野、その先は
試合のあとに聞かせて。
今、天野の気持ちを聞いたら
浮かれて練習に集中できなくなる。
試合のあと、楽しみにしてる。
じゃ、今から部活、行ってくるな」
「あ、うんっ! 頑張って」
と次の瞬間、
コツンと額に
一ノ瀬くんのおでこが触れた。
⁈⁈⁈
「天野のために、頑張ってくる。
だから天野も応援して?」
「あ、はいっ!」
「くくっ、なんで敬語?」
「ち、近いよ、一ノ瀬くん!」
下駄箱に両手をかけた
一ノ瀬くんの腕のなかで、
目の前に一ノ瀬くんの顔が迫る。
ドキドキしながら、
ちらりと一ノ瀬くんを見上げると。
「言っただろ。
近づかないと、天野が小さすぎて
見えないって」
「う、うそだ…」
「うそだよ、じゃ、また明日な。
気をつけて帰れよ」
そう言って一ノ瀬くんは
私の頭をくしゃりとなでると、
軽やかな足取りで
体育館へと去って行った。
うっ、もう、心臓がバクバクしすぎて
息が苦しい……
そのとき、廊下の奥から低い声が響いた。
「なにあれ?」
「あの子たしかこの前キラくんと……」
キラ君?
『過激派』
『えげつないオシオキ』
朝歌と叶奈ちゃんのとの
会話を思いだして、
走って下駄箱を後にした。



