春色のラブレター






気まずすぎる…。

やっぱ来なきゃよかったかな。







「かんなだってさ、悪口言われるの分かってんなら来なきゃいいのに」



ガタン!と椅子の音がした。

思わず隣を見ると、鬼の形相をしたリリカがいかにも突入準備をしていた。


「リリカ、いいよ」

「いや、よくないでしょ。かんなだって、あんな根拠もない噂なんか立てられてムカつくでしょ」

「いいよ。リリカのその気持ちだけで十分」



今日来た目的はもちろんあのラブレターのことがあるけど、もう1つあるんだ。



それは中学時代の友達に会うこと。


リリカとはLINEで連絡したらいつでも会えるけど、そうでない人もいるから。




友達は少ないけれど、こういう機会だから会える人がいるからね。


「……そう」


そのままリリカはゆっくりと席に着いた。



優弥が気を利かせてくれたのか、周りにいた男子を連れてビュフェに向かった。


優弥のそういう気遣いができるとこがモテるんだよな。
優弥の魅力は顔だけじゃないってこと。



それはリリカもだよ。

私はこのように女子の反感を買ってしまうことが多い。

何もしてないつもりなんだけど、多分男子の友達が多いからなんだと思う。