『花梨。今日からお前は俺の物だ。異存はないか?』

そういって黒瀬皇はにやりと口の端で笑った。


そしてあたしは見たんだ。
黒瀬皇子の瞳が金色に光るのを。





(なんで 瞳が金色に光るの?夢の男の子?まさか? )



(そうだよ。夢だよ。これは夢。)




あたしはぎゅっと目を閉じた。




『いーい心がけだ。』


皇が満足そうに呟くと唇に柔らかい物が触った。




(ちょっ、何? キスされてるよ~。)



『はっ...やだ...っ..んっ』



何も考えられない、頭が真っ白になる。