おば「ふふふ。だってあんなに気持ちよさそうに寝ていたら、起こしちゃうのがかわいそうでしょう」


手馴れ手つきで晩ご飯をテーブルに乗せながら、おばあちゃんは楽しそうに笑っていた


学校が終わると部活に所属していない私はおばあちゃんちで両親の帰りを待つのが日課だ



"おばあちゃん"は、
私の本当のおばあちゃんの妹で、大叔母というやつだ

私が産まれる少し前に亡くなったおばあちゃんに代わって私の面倒を幼い頃から見てくれている

多忙な両親も安心して私を預けていた

お父さんとお母さん、
仕事が先に終わった方が私を迎えに来る

家が近いこともあり、ほとんどをこのおばあちゃんちで過ごしている




彩未「あああ…また成績悪かったらお母さんになんて言われるか…」


汚いものを持つかのようにプリント用紙の端を摘んでペラペラと泳がせ、憎らしそうに用紙を睨んだ