「いってきまーす」 「美桜、今日は早いのね」 「うん、ちょっと用事あるから」 と言って、家を出る。 いつもより、心なしか歩くスピードが早い。 少し息が切れるけど、背中を何かに押されているような感覚で、自然と早歩きになってしまう。