葵が教室に戻ってきた。 千夏に抱きつかれている私を見たとき、葵は驚いた表情をしていたけれど、「良かったね!」と嬉しそうな顔をしてくれた。 千夏も、葵も……ありがとう。 新学期がスタートしました。 前を向いて日常生活を楽しめそうです。 私、もう、逃げない。 怖くても、少しずつでもいいから進むんだ。 こうして、新学期1日目が終わる。 ……って、一条くんにぶつかってしまったこと、謝っていないっ!