『好き』が加速していく。 一条くんの『好き』も、加速してくれればいいのに。 ひゅーっ。 どんっ! 大きな音と共に、地面が揺れる。 「花火、だ」 後夜祭終了の花火が打ち上げられる。 一条くんと一緒に、打ちあがった大きな花火を見つめる。 「きれいだね」 「うん」 最高の思い出となった文化祭に終わりを告げる。 「悠馬くん、大好き」 「俺も。大好きだよ」 美桜。 囁かれた自分の名前に、ドキッとする。 ドキッとするのは、一条くんが私の名前を呼ぶから。