後夜祭のダンスが始まる。
その様子を、校庭の隅っこで眺めている私と一条くん。
「踊りに行かなくていいの?」
なんて、一条くんが言う。
そりゃ、一条くんと踊れるなら踊りたいけど。
でも。
「ミスターコン優勝の一条くんが、他の女の子につかまるのは、嫌だもん……」
優勝だよ?
今まで以上に、人気も上がるし、注目の的、じゃん……。
絶対、嫉妬して笑えなくなる。
そんなの、嫌だ。
「俺が他の子につかまったら、嫌なの?」
「ヤキモチ妬く」
「……可愛すぎ」
呟いた一条くんの顔を覗き込めば、顔は真っ赤で。
私もつられて赤くなる。



