だんだんと落ち着いてくる心。
それと同時に、恥ずかしさも込み上げる。
私、失恋したのだと泣いていたのに。
き、キスされて。
好き、って言われて。
私も、好き、と伝えて。
恥ずかしさでいっぱいになった私は、一条くんから少し距離を取る。
そして、握り締めていた紙袋に視線を落とす。
渡して……、いいんだよね?
私は一条くんに、少し潰れてしまった紙袋を突き出した。
「えっ」
戸惑う一条くん。
「お誕生日! ……おめでとう」
ちらりと一条くんに視線を向ければ、その顔は真っ赤だった。
私の視線に気づいた一条くんは、紙袋をそっと、受け取る。
「ありがとう……。中、見てもいい?」
「もちろん!」
一条くんは、紙袋の中からラッピングされたネックレスを、そっと取り出した。



