「ステージで。俺が会いたいって言った、好きな子は」
時間が止まったかと思った。
「葉山さんだよ」
ふわっと、吹き抜ける風。
その風と共に一条くんの気持ちが、心に届く。
信じて、いいのかな……。
私の気持ちを悟ったのか、一条くんは、
「信じて」
と、優しい、あの大好きな声で、囁いてくれた。
一条くんの気持ちに嘘はないんだと、思える。
それと同時に、取り乱してしまった自分が恥ずかしくなる。
恥ずかしい姿を見られてしまった。
一条くんは、そんなことはまったく気にしてないみたいだ。
「葉山さんは?」
突然の問いかけに、私は戸惑う。
「……俺のこと、どう思う?」
顔に熱が集中する。
今までにないくらい、顔が真っ赤になっていると思う。
私は抱きしめられた腕の中、コツンと頭を胸に預ける。



