恐怖症、克服しますっ!




ステージを降りてくる、ボーカルの男子。

私たちを見て、『がんばれよ!』と声をかけてくれた。


その額には汗が浮かんでいて。

『精一杯やりきった』顔をしていた。



千夏が手を差し出す。

その手の意味は、もう分かる。

葵が、その手に自分の手を重ねる。

私も続いて、手を重ねた。



「私たちは、天真爛漫だからね」

「思いっきり、輝くよ」

「私たちなら出来る」



「天真爛漫な乙女たちよ!」

「歌え!」

「踊れ!」

「飛び跳ねて行け!」



重ねていた手が、パッと天井に向かって振りあがる。


気合は充分入った。

あとは、私たちらしいパフォーマンスをするだけ。



「続いて! ダンスパフォーマンス!」


声援が上がる。