みんなのメイクが終わったところで、私たちは更衣室にある、鏡の前に立つ。
「へ、変なところはないよね……?」
「かっこよく見えるかな……?」
「緊張するね」
全員緊張しているのが分かる。
お互い握っている手が少し震えている。
「緊張って、どうやったら収まるの……」
少し涙目になっている葵。
初めてのステージで緊張しているんだろう。
私も、ステージに立つのは初めてだから、気持ちが分かる。
「天真爛漫な乙女たちよ」
千夏が呟く。
その言葉が胸に刺さる。
もう、何も言わなくても。
私たちは繋がっているから。
ステージの上で輝ける。
私たちは、今日のために頑張ってきた。
緊張もするけれど、今は全力で楽しみたい。
私たちは、そっと手を離し、体育館へと向かった。



