恐怖症、克服しますっ!




一条くんは絡んでくる女の子たちに、なんともないようにチラシを渡している。

そして、女の子たちに睨まれる私。

複雑な顔で、一条くんたちの姿を見ていると。



「きゃっ」



後ろから思い切り、腕を引かれる。

な、なにっ!?


驚いて、腕をつかんだ人を見ると……。

さっき、声をかけてきた他校の男子だった。



「おねーさん、この学校の生徒でしょ? 案内してよ!」

「やっ、やめてください!」



私は振り払おうとするけれど、片手にチラシを持っているから、身動きが取れない。


やめてっ。

離れてっ。

怖いよっ。

やっぱり、男の人はこわ――。