そのまま千夏は、机の上においてあったチラシを半分手に取る。
そして、自分で抱えたチラシの半分を葵に渡す。
「んじゃ、私たち、校門前でチラシ配ってくるから、校内よろしくっ!」
なにが起こったのかわからず、私は呆然と2人の背中を見送った。
って、私がこの半分残ったチラシを配るの!?
ひとりで?
校内を?
寂しく歩き回るの?
仕方ないかぁ、と思って席を立つ。
チラシに手を伸ばして、抱えると。
「半分。俺も配るよ」
一条くんが、チラシを半分抱えてくれている。
えっ。
どういうこと?
状況が分かっていない私に、一条くんは教えてくれた。



