「ダンスの宣伝?」
一条くんは、机の上に置かれている宣伝用のチラシを手に取った。
「そうなの。どこで配るか悩んでいて」
私が答えると、一条くんも一緒に考えてくれた。
「校門の前と、校内回りながら……。どうしようかな、って」
私が説明したのと同時に葵が再び席を立つ。
何かひらめいたのだろうか。
だけど、あの顔をしている葵は、とんでもないことを言い出しそう。
みんな、葵に注目する。
視線が集まったところで、葵が口を開く。
「二手に分かれればいいじゃん!」
……え?
3人しかいないのに?
二手に分かれたら、1人でチラシ配るのは寂しいじゃん。
私が話を飲み込めないでいると、千夏が席を立った。



