恐怖症、克服しますっ!




連れてこられたのは、一条くんの目の前。


一条くんは、これ以上にないくらい、燕尾服を格好良く着こなしていて。

思わず見とれてしまう。


頬を染める私に、一条くんは、



「あまり見ないで」



なんて、照れ隠し……?

一条くんの顔が赤くなっているのは気のせいなのかな?



「みんなーっ! 揃ってる!?」



佐伯くんの大きな声が、教室に響き渡る。

びっくりして振り向くと、教室の真ん中に立っている佐伯くんと清水さん。



「文化祭、楽しむぞーっ!」



掛け声に、みんな拳を突き出す。


楽しい雰囲気の中、文化祭がスタートした。