「そんな、ありがとう、ばかり言わなくていいからっ!」 少し複雑そうな表情の清水さん。 やっぱり、少し前のことを思い出しているんだろうか。 それだったら、切ない。 私はもう、怒っていないし、許している。 清水さんに近寄る。 「清水さんっ」 目の前に立つ私に、目を見開く清水さん。 「いつまでそんな顔しているの! 文化祭、楽しむんでしょ!」 半分説教をしている私に、呆気に取られているクラスメイト。 葉山さんって、ああいうキャラだっけ? とか聞こえるけど、知らないフリをする。