恐怖症、克服しますっ!




「清水さんっ、おはよう」

「……」


む、無視された。

返事は返ってこないだろうな、と思っていたから、そんなにダメージは受けなかった。



「あの、今日の衣装を受け取りにきて……」



清水さんは私を睨んでから、近くの机に置いてある大量の紙袋を、それぞれ1つずつ、渡してくれた。


葵と千夏も黙って受け取る。



私は、紙袋の中をのぞいた。


黒と白の生地が見える。


その上に、何か置いてある。


リボン……?




手にとってみると、小さなピンク色リボンがついたヘアゴムが2つ。


そんな私の姿に2人も紙袋の中をのぞく。


葵には水色のリボンのついたカチューシャ。

千夏には、赤色の大きなリボンのヘアゴム。



みんな色が違うの……?