私は、一条くんのところへ飛んで行きそうな千夏の腕をつかむ。
「待って……」
これは私の問題だ。
千夏と葵が心配してくれるのも分かるし、嬉しい。
だけど、こうなってしまったのは私が原因。
「自分で解決させる」
私は、2人の目を見て「ありがとう」と言った。
最初こそ、心配そうな顔をしていた葵と千夏。
だけど、私の気持ちが届いたのか、葵はバシッと私の背中を叩いた。
「いったぁ、」
「美桜、変わったじゃん!」
「え……」
それから葵は、私の頭をわしゃわしゃと撫でてくる。
「入学式の日なんて、一条くんとぶつかっても逃げていたのに」
「今は、逃げてないね」
葵の言葉に、千夏も続けてくれた。
変わった……、のかな。
私、変わり始めているのかな?



