恐怖症、克服しますっ!



「えっ」


千夏の言葉に声を揃えて反応する、私と葵。

その話は聞いていなかったよ?

葵なんて、突然の言葉にあたふたしているし。



チラシを配るということは、自分で作り上げたものを目の前で評価されるから。

興味を持ってくれる人も居れば、興味を持たない人も中には居るだろうし。


だから、葵は「どうしよう」と言っているんだろう。


そんな葵に言葉をかける千夏。


「葵」



葵は「うー」とか「あー」って言いながら、机に突っ伏してしまっている。



「葵が作ってくれたチラシを配ることで、私たち3人がステージに立つことが出来る」



千夏の言葉に、少しだけ顔を上げる葵。



「このチラシがなかったら、私たちは誰からも興味を持たれないかもしれない」

「そうかもだけど……」



千夏の言いたいことも葵の思っていることも分かる。