一条くんのことを放置してしまっていた。
顔を上げて一条くんを見つめる。
その顔はすごく切なかった。
「……一条くん?」
「え。あー。えっと、葉山さんから見て、1番格好いいと思う人はその人なんじゃない?」
一条くんの言葉に納得する私。
確かに。
誰が1番格好いいかなんて、決めたくない、って思っていたけれど。
本当は、心の中で決まっていたんだ。
1番格好いいと思える人は。
目の前にいる……。
一条くんだ。
もやもやしていたものが晴れた。
また、悩んでいた私を助けてくれた一条くん。
「ありが、と、?」
ありがとう。
そう伝えたかったのに、疑問形になってしまった。



