恐怖症、克服しますっ!



「好きな人……いる」



と、答えた。



「そっか。その人は葉山さんから見て格好いいの?」

「もちろんだよ」




この質問にはすぐ答えられた。



だって、困ったときは何度も助けてくれて。

出会ったときの私の印象なんて、最悪だっただろうけど……。

優しい声で話しかけてくれて。

こうやって私のために時間を作ってくれて。

その笑顔を向けてくれたときなんて、幸せな気持ちになる。

屋上では、だ、抱きしめてくれたりもした……。

そのときは、恥ずかしかったけれど。




あのドキドキは恋するきっかけのひとつだったのかもしれない。



ひとりで思い出を振り返っていると、ふと我にかえる。