恐怖症、克服しますっ!



私はワクワク、ドキドキが止まらなくて、気がついたらルーズリーフにペンを走らせていた。



その様子をじっと見ていた葵と千夏。


2人の視線で、我に返る。




「イノセント ガールズ?」




千夏がルーズリーフに書かれた文字を読み上げる。




「天真爛漫な乙女達よ、を英語にしてみた……」




いつの間にか書いていた『ガールズ』の文字。


私は恥ずかしくなって、消しゴムで消そうとすると、その手を止められた。


私の手を掴んだのは葵で。




葵は私の手から消しゴムとペンを奪い取った。

そのペンで、加えた一つのマーク。




「これで、どうっ!?」