恐怖症、克服しますっ!




次々と決まってきたなぁ。

文化祭で踊る実感が湧いてくる。

決めるところは決まった。



私が満足していると、葵が「あっ」と声をあげる。




「チラシ作るのに、グループ名が決まってない」

「あ、確かに……」




大切なことを忘れていた。

千夏も忘れていたようだ。


私たちは、頭をフル回転させる。


頭に浮かんだグループ名を端から挙げていく。

ルーズリーフにメモをしているが、なかなか決まらない。



「私たちのイメージって何だろう」


千夏の言葉に葵が答える。



「飾り気がないよね。自然のままっていうか」

「ダンスでは明るく輝きたいかな」


私が答える。




「……天真爛漫」