昔から葵は絵を描くことが好きだった。
女の子のイラストを描いては、私に見せてくれる。
「この女の子、美桜なんだよ!」って言いながら。
葵はチラシ作りに向いていると思う。
美術的……、芸術的センスあるから。
私はそう思っている。
「私、チラシ作りたい!」
葵が手を上げる。
葵の目はキラキラしていた。
それは千夏も分かっているようで。
葵が、楽しんでいる。
今この瞬間を思い切り楽しんでいることが伝わる。
「チラシは葵の担当にしようか」
千夏の言葉に誰も異論はない。
葵はチラシ作りを任せてもらえたことが、凄く嬉しそうだった。



