恐怖症、克服しますっ!




強く背中を押してもらえている、心強さ。


「ありがとうっ」


思わず大声になってしまう。


だけど、そんなことは関係なくて。

周りの目なんて、どうでもいい。



今まで、周りのことばかり気にしていた私。

だけど、迷わないで進むんだ。



「早くしないと、遅れるよ」



少し照れくさそうに言う白鳥さんに、思わず笑みがこぼれる。

私は白鳥さんの隣に立つ。



「絶対、勝とうね」

「言われなくても」



何に勝つのか。


それは口にしなくても、私たちの中で繋がった。