強く背中を押してもらえている、心強さ。 「ありがとうっ」 思わず大声になってしまう。 だけど、そんなことは関係なくて。 周りの目なんて、どうでもいい。 今まで、周りのことばかり気にしていた私。 だけど、迷わないで進むんだ。 「早くしないと、遅れるよ」 少し照れくさそうに言う白鳥さんに、思わず笑みがこぼれる。 私は白鳥さんの隣に立つ。 「絶対、勝とうね」 「言われなくても」 何に勝つのか。 それは口にしなくても、私たちの中で繋がった。