「その日。私、文化祭ステージでダンスを踊るの」
「葉山さんが?」
「そう。……その後。一条くんに告白できたら、嬉しいと思う」
ステージでダンスを踊って、キラキラ輝いて。
自分に自信を持てたら。
きっと、勇気が出ると思うんだ。
そのときにネックレスを渡したい。
告白したい。
そう思った。
「そっか。タイミングは葉山さんの好きなときにしたら?」
「うん」
「……次。私たちの試合だから。行くよ」
コートに目を向けると、既に試合は終わっていた。
慌てて私は立ち上がり、白鳥さんの後についていく。
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