「嬉しい」
そう言ってくれる一条くんの表情は本当に嬉しそうで。
私も自然と笑みがこぼれる。
「私も、嬉しい。お誕生日、知れてよかった」
「……楽しみにしてる」
「うんっ! 楽しみにしていて!」
私は、るんるん気分になって、作りかけの看板に目を向けた。
この看板が文化祭のクラス店に飾られて。
きっと、この看板を見るたびに一条くんと話した、この日のことを思い出すんだろうな。
そして。7月6日。
文化祭2日目に、一条くんに「お誕生日おめでとう」って言うんだ。
私は残りわずかの色塗りの作業を再開する。
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