「ひとりで作業してるの?」
「うん……。私、大勢の中で作業するタイプじゃないから……」
「じゃあ。俺、手伝っていい?」
一条くんの申し出にびっくりして、絵の具の筆を落としてしまうところだった。
さっきまで一条くんに告白するのか、しないのか……と、考えていたところだったのに。
ドキドキして、看板作りに集中できるかなぁ。
だけど、一条くんが手伝ってくれるっていうのは嬉しいから。
「お願いします……」
と、一条くんにだけ聞こえるくらいの小さな声で呟いた。
「任せて」
嬉しそうに弾んだ声。
そんな声で言われると、意識しちゃうよ……。



