仕方なく、ひとりでダンボールに絵を描いて色を塗っているけど……。 楽しいか楽しくないか、と言われたら楽しくない。 だけど、看板のデザインを任されている以上、逃げ出すわけには行かない。 私が、ダンボールにひたすら色を塗っていると……。 「葉山さん、お疲れ」 と、私の隣にしゃがみこむ一条くん。 突然のことで、心臓が飛び跳ねた。 それを隠すように、私もあわてて「お疲れ様」と返す。