瞬間的に足を止める。 声の主を探すと、見たことがない女の子が私に視線を向けていた。 それも、睨むように。 彼女が、私の名前を呼んだのだろうか。 私がその場で立ち止まっていると、その子が私に向かって近づいてきた。 お弁当箱をぎゅっと抱える私。 「葉山さん……だよね?」 「は、はい」 「ちょっといいかな?」 場所を変えよう、と言う彼女の後を追う。 連れて行かれたのは、人気が少ない校舎の裏。 日陰になっていて、少しひんやりしている。