恐怖症、克服しますっ!



なんて答えようか悩んでいると、葵が千夏に言う。



「そこは、察してあげてよー」



千夏も千夏だけど、葵も葵だ。


私はこの場にいることが恥ずかしくなって、



「ごちそうさまっ! 図書館に行ってくる!」



と、言って、片付けたお弁当箱を持って駆け出した。


屋上の扉を開けて、階段を下りていく。



廊下を小走りしていると、


「あっ。葉山さん……」


と、私の名前が聞こえた。