恐怖症、克服しますっ!



思わず、瞑っていた目を開ける。



え……。

いわゆる、これってお姫様抱っこ?




痛みより羞恥心が先に立ち、顔が赤くなるのが分かる。



「一条くん……。恥ずかしいから降ろして」

「降ろしても、歩けないでしょ?」



うっ……。

それはその通りだけど。



「授業始まっているから、生徒なんていないよ」


だから、保健室までこのまま。




と、耳元でささやかれる。