ひとしきり泣いて落ち着くと、私は涙目のまま、彼の顔を見上げた。
「ごめんね。一条くん……」
「落ち着いた?」
「うん」
私が落ち着いた頃には、既に授業が始まっていた。
そんなに長い時間、私は泣き続けていたのだろうか。
「歩ける?」
一条くんが優しく手を握ってくれる。
立ち上がろうとすると、左足首に激痛が走る。
「いっ……!」
立ち上がることが出来ないほどの痛み。
こんな階段のところで、動けなくなるなんて。
また涙があふれてしまいそうだ。
「どうした? ……足、痛めた?」
足を痛めたことを隠すように、私は首を横に振った。



