私は廊下に出て、近くの階段まで何とかたどり着くと、崩れ落ちるようにしゃがみこんだ。
「痛い……」
はあ。
とため息をついて、泣きたくなる。
冷静になると、クラスメイトの女子に突き飛ばされたことで、また『女子集団』が怖くなった。
それに、もしこの足が捻挫だったら……。
ダンスを踊れるようになるまで時間がかかる。
今もズキズキ痛いし。
多分、葵と千夏には怒られるなぁ。
突き飛ばした子たちをかばったことから、足を痛めたことまで。
色々と、怒られるのが目に見える。
それも、愛情表現のひとつだとは分かっている。
だから、私は2人が好き。
ちゃんと叱ってくれる存在。
それって、どれほど大切な存在か。
私は無性に2人のことが恋しくなって、階段に座りながら涙を流した。



