「……はあ」 もう、ため息を何度吐いたか……。 そんな時。 「葉山さん」 この声は。 「一条くん……」 振り返ると、一条くんが心配そうな顔をして立っている。 私は慌てて、笑顔を作る。 「どうしたのっ? 授業は?」 「サボった。……葉山さんは?」 「私、は……。ちょっと、」 言葉を探していると、一条くんは悟ってくれたのか、 「サボる理由はなんでもいいか」 と、言ってくれた。